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A N I S A K I S .

第2章 ムーンライト





(白梅さん!!?)





複数の足音の1人は白梅さんだった。





(アマから…クソ女になってる!!)












「んなこと言われてもさ……

俺、正式な人間案内人なのに…密輸?って言うの?

闇ルートで勝手に妖界に連れてきた人間を捜すとか…したくないんだけど(-_-)」










(人間案内人…??)










白梅さんとは違う男の人の声が聞こえてきた。









白梅
「なにさ!!

最近は優秀な人間を案内出来ない

クズ野郎って言われてるじゃないかぃ!」








「あ?俺はあくまで案内人な!!

選別は道中で勝手にされるもんだろ!?

俺のせいじゃねー!!

白梅…お前…いい加減にしろよ!!」










(あれ?仲間割れ?

ううん…男の人の意見を聞いてると…仲間割れというか……)










白梅
「なんだい…そのナマな口調は…

アンタは私に歯向かえるのかねぇ…?

噂じゃ…あの西洋妖怪の手下になって…

すっかり柔になっちまったって噂になってますことよ?( ◠‿◠ )」










「西洋妖怪ってクロウの事を言ってんのか?

それなら…アホくさ。

俺は…誇り高いオオカミ族の末裔だぞ!

誰にも媚びねぇーし、孤独を好む…

誰かの手下になるなんてしねぇー。」








(オオカミ族?…この人も人間じゃないのね……)








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