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A N I S A K I S .
第1章 神隠し
私は精神的に疲れたので今日は…もう帰る事にした。
"コツッ…コツッ……"
家に向かって緩い石板の坂を歩いている。
ローファーの足音だけが響き、
音フェチの私にしてみれば凄く心地が良い…
(昼間は滅多に人も通らないし、
車も通らないし…
いつもよりクリアに聞こえて良い(*´ω`*))
"コツッ…コツッ……"
その時…
暖かい風と共に梅の花の香りが漂ってきた。
魅菜
「…?」
(良い香り…)
魅菜
「梅の花の匂いかな…?」
私はごく自然に、
香りがする方へ足を向ける。
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