第1章 堕落
灯翠は部屋から出され、目隠しを付けられた。
そのまま、首輪に鎖を付けられ、引っ張られて歩かされる。
しばらく歩いたところで、目隠しを外された。
目の前には、大きなドア。
どうやら、この施設内の別棟らしい。
そのドアの向こうには、恐ろしい光景が広がっていた。
「…これは…」
そこに響くのは、多くの性奴隷たちの断末魔。
みな、頭まですっぽりと覆う黒い拘束具を着せられ、口には口枷を付けられている。
そして、
身体を縛り付けられ、
鞭を打たれ、
機械に犯され、
快楽と狂気の声をあげていた。
「ここは、奴隷の更生施設だ」
施設の管理官が言う。
「主人に逆らった者、逃げようとした者は、ここへ連れてこられ、薬と機械で調教される。
そして、精神までもを侵され、完全に調教されて、その名の通り完璧な性奴隷となるのだ」
灯翠は震えた。
こんなの、地獄だ。
「お前もこうなりたくなかったら、逃げようなどとは思わないことだ」
自我すら失い、快楽に溺れる奴隷たちの姿を、
灯翠は絶望的な眼差しで見つめていた。