第4章 教えてあげない*
先走りには白濁も微妙に混ざっていて、自分の興奮度をそのまま表していた。
「沙里さん…っ」
我慢ならずに彼女の股を割り、ラビアに幹を擦り付ける。
まだ挿入したわけじゃないのに陰茎は更に硬く成長した。
内部から溢れた蜜が幹を濡らし、ヌチヌチとした水音が次第に大きくなる。
「はぁ…もう、挿れます…!」
「ん、来て…っ」
蜜口を捉えた亀頭が、蕩けた蜜壺に呑み込まれる。
(う、やばい…!)
ゆっくり挿れようと思っていたのに、体が言う事を聞かない。
想像以上に熱い媚肉が意志を放棄させ、頭が白く飛ぶ。
ズブズブとあっという間に全てが埋まり、奥のコリコリした部分に亀頭がぶつかった。
「あ、アぁ!あん、あ、ぁあ…!」
もっていかれる…!
本能的にそう思った。
いや、思わずにはいられなかった。
沙里さんの蜜壺は柔軟性があって、細かい襞が陰茎に絡んで恐ろしい程の快楽を生み出す。
まるで食べられているようだ。
「く、沙里さん…っ、」
「んァ…は、あ、あ…律人君の、すごい…大き、」
キャパオーバーな快楽に俺の頭は爆発寸前。
容赦なく背筋を駆け上がる稲妻が、目の奥でバチバチと火花を散らす。
節操の無い獣のように腰を振り、肉筒を高速で行き来した。
パンパンと肌がぶつかる音、ベッドがギシギシと軋む音。
そんな雑音よりも耳に入るのは、粘着質な水が掻き混ぜられる音。
「あ…、あ、ア…ぁ、あん!」
そこに沙里さんの嬌声が加わって、気分は高揚の一途を辿る。
「沙里さん…、気持ちいいですか…?」
食いぎみに尋ねてみると、彼女は俺の陰茎を締め付けて答えてくれた。
汗の浮いた顔で頷き、俺の首に抱き付く。