• テキストサイズ

【短編集】My Favorite【R18】

第4章 教えてあげない*


「沙里さん…!どうしたんですか…!?」

「ねぇ…律人君、私の奥…疼いて仕方ないの…慰めて?」

一体、何が起きているのだろう?
これまでの経緯を思い出そうとするけど、どうしても思い出せない。

俺と同じ会社に務める、沙里さん。
美人で人当たりがよくて、仕事もできて…憧れの先輩だ。

その彼女は今、どういう訳か俺の部屋で俺を押し倒していた。

乱れたカッターシャツからパステルブルーのブラが見え、豊満な胸が谷間を作っている。
スカートは脱ぎ捨てられ、濡れた下着を惜しみも無く俺に晒していた。

「っ…沙里さん、彼氏、いるんじゃ…」

「なぁに?賢哉のこと?いいのよ…あいつ、どうせ他の女と楽しんでるわよ今頃。」

「え!?それって、」

素っ頓狂な声を上げた俺の唇に、細い人差し指が当てられる。
彼女は妖艶に誘う顔をして、柔らかく微笑んだ。

「しー。もういいの…だから、慰めて?」

「…!」

憧れの人が、俺を求めてる…。
断る理由なんて…あるはずがない。

(俺、本当にこのまま…!?)

ドクン…
心臓が肋骨の中でうるさく暴れ始める。
血流が下半身に集中し、熱塊がズボンの中で主張し出した。

「私が相手じゃ、嫌?」

「!!…いえ、嫌じゃないです…!」

沙里さんの切ない声を聴き、遂に理性が欲望に負かされてしまった。
金属のように鋭い音を立て、理性が粉々に砕かれてゆく。

俺はベッドから起き上がり、素早く沙里さんと立場を逆転させた。
今度は彼女が押し倒され、俺を見上げる。

「律人君…」

熱っぽい目で見つめられ、バカみたいに全身の神経が沸騰する。

「沙里さん、すげー綺麗です…!」
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp