第30章 ピンチヒッター!
私が女中を辞めて一年が経とうとした頃、
土方さんから電話がかかってきた。
土方📱
「久しぶりだな。元気にしてるか?」
佐藤📱
「あっ、土方さん!お久しぶりですね。
…というか…久しぶりは久しぶりですけど、
どうされました?もしかして退さんになにかあったんですか?」
土方📱
「いやいや…
先日から屯所で隊士がバタバタ倒れてな…
七宮だけじゃ看病と日常業務の手が回らなくなっちまって…
もし、お前さえ良ければ助けて欲しいんだが…」
佐藤📱
「良いですけど…退さんがなんて言うか…」
退は七宮さんをあまりよく思っていないらしく、
"佐藤と会わせたくない"とよく言っている。
土方📱
「山崎が良ければ良いんだな?
じゃあ…少し待ってろ……今聞いてみっから。」
佐藤📱
「え…?今ですか??」