第28章 新しい選択
佐藤
「退さん…」
佐藤も俺に気付いて、
歩みを止めた。
山崎
「佐藤!」
人目も気にしないで俺は佐藤を抱きしめた
山崎
「今さっき病院に行ってきた…
ごめん!本当にごめん!!」
佐藤
「……」
山崎
「一緒に居てあげなくちゃいけない時に…
俺は悠長に仕事なんかして…」
佐藤
「……」
山崎
「ごめん…」
佐藤
「…謝らないで下さい…
退さんはそう言って…また私を一人ぼっちにするんだから…」
山崎
「しない!しないから!!
俺…家族が大切だから真選組…辞めるから!」
俺の気持ちに嘘はない…
食べていけるくらいの仕事なら沢山ある。
なにも真選組にこだわる必要なんてない。
佐藤
「…本当に?」
山崎
「うん、本当に…」