第27章 安定期
【AM10:00】
受診の予約時間。
私はいつも通り受付に母子手帳を預け、
身長と体重、そして血圧を測定する。
看護師
「では、お呼びするまで待合室で座っていてくださいね。」
佐藤
「はい。」
(今日は、また大きくなった姿が見れるのかなぁ(*´ω`*))
お腹を撫でながら我が子を慈しんでいると、
「楽しみだな。」
「そうね〜、女の子かしら?男の子かしら?」
そんな私の横で夫婦が楽しそうに、
診察の番を待っていた。
(…(´・ω・`)…)
よく見れば、
旦那さんと一緒にいる妊婦さんだらけだ。
他所は他所…家は家……
気にしないようにするけど……
佐藤
「………」
悲しくなってきて、
トイレに駆け込んで泣いた。