第27章 安定期
桜が綺麗な季節、
私は安定期に入り少し膨らんだお腹を愛でながら日々を過ごしていた。
山崎
「最近、外もあったかいし一緒に散歩にでもいかない?」
佐藤
「…うーん…やめておきます(´-ω-`)
なんか…気分じゃなくて……」
そう愛でてはいるけれど、
なんとなく疲れやすくなって、
買い物以外、あまり外へ出歩かなくなっていた。
山崎
「……だめ。少しは歩こう!」
退は、そんな私を心配して、
仕事の日でも昼休みとか午後の休憩時間返上して
こうして散歩に誘いにくる。
佐藤
「…意地悪…」
そして私は…必ず酷い事を言う…
でもこれには理由があって…
山崎
「今日歩かないと、俺が帰って来ないとサボるでしょ!?」
そう…
退は基本的には仕事優先で、
ほとんど屯所や張り込み先で寝泊まり…
こうやってたまに帰ってきて"行こう"と言われてもイライラする。
佐藤
「構わないで下さい…
退は、家庭より仕事の方が大切なんだから…」
いけないと思いつつも、
本音が口から溢れる。
山崎
「……そう思うなら佐藤の勝手にしな。」
佐藤
「します( ˘)ω(˘ )」
私の幼稚さに呆れた退は、
怒りながら屯所へ戻って行く…
この繰り返し…
私も嫌だけど退だってきっと嫌だと思う。