第24章 chance
山崎
「ちょっ…大丈夫!??」
佐藤
「…だいじょばない……」
山崎
「まってて!いますぐナースコールを……」
ナースコールに手を伸ばそうとすると、
佐藤が俺の手をつかんだ。
佐藤
「待って……お皿…見て………」
山崎
「皿?なんでこんな時に!!」
俺はベッドサイドテーブルの上に置かれた皿を見る
(あっ…あっ!レンコンが無い!!?)
佐藤
「…生きたいから…食べたよ………」
健気な佐藤は、
きっと俺に言われた事を忠実に守ったのだろう。
山崎
「……頑張ったね…本当によく頑張ったね(´;Д;`)
ゔゔっ……ゔゔっ………」
佐藤
「え?…退さん、なんで泣くの!?💦」
山崎
「…泣かせてよ…嬉しいんだから…ゔゔっ……」
泣く子も黙る真選組隊士であろう俺の涙腺は、
どうやら佐藤限定で緩いらしい…