第23章 マウンテン殺鬼
【山崎視点】
知らなかった…
気づいてあげられなかった……
そんな自分に対しての怒りが…
矛先を変えて佐藤に向かった。
発作が治るまで佐藤はベットの上で要安静となり…
俺は婚約者だと説明した上で医師からの検査結果を聞くことになった。
医者と俺だけの薄暗い説明室に照らし出される
佐藤のレントゲン写真…
医者
「結核によく似た症状だったので、
そちらの検査をしてみたんですがね…
みて下さいこのモヤを……」
山崎
「…なんなんですか、このモヤは……」
佐藤の肺の1/3の面責をモヤが占領していた。
医師
「これは結核でもなく、かと言って…ガンでもない……
これは天人の病気です…
人間で言うところ"重度の肺炎"といったところでしょうか…」
山崎
「え?天人の病気?
佐藤は天人なんですか?」
医師
「いぇ…極たまに天人からうつされる病なんです。
街中で発症した天人とすれ違っただけでも、
免疫が下がっている状態だと感染するんです。」
山崎
「…それで!これは治るんですよね!?」
医師
「……可能性は30%と言っておきましょう…」
山崎
「30%!!?」