第17章 厠の神様
ある日のこと、
私はいつも通り屯所の汚れた厠の掃除をしていると…
"ギィーーーーッ…"
掃除中の札を出していたのにも関わらず、
隊士さんが入ってきた。
佐藤
「ごめんなさい…掃除……」
隈無
「美奈さん!!」
入ってくるなり凄い剣幕で私に歩み寄ってきた。
佐藤
「なっ、なんでしょう((((;゚Д゚)))))))」
隈無
「最近、美奈さんが厠の管理をし始めてから、
だいぶ厠が綺麗になりました!!
だが…」
佐藤
「…?」
隈無
「甘い!!小便器の磨き方が甘いですぞ!!!」
佐藤
「(´⊙ω⊙`)!!」
(磨き方が甘いとか……プロ目線の指摘!!)
隈無
「宜しければ、私が御指南しましょう!!」
(指南!?)
突然の乱入に驚きながらも、
私はこの隊士さんに興味が湧いてきてお願いする事にした。
佐藤
「よ…宜しくお願いします…(;´д`)ノ」