第11章 山ちゃん本気を出す!PART①
駅に向かってどんどん歩いていると、
民家の玄関先に犬小屋が置いてあって、
その中に…見知った顔の男が頭をだしこちらを見ている。
山崎
「………」
右眉がピクッと動く。
そう…見知った顔の相手は"長谷川"さんだった。
(何やってんだよ!!!)
構ってオーラが凄いけど正直、面倒くさい…
気付かないフリをして通り過ぎようとした瞬間…
佐藤
「退…あの人…ほらサングラスつけて犬小屋に入っている人…
可哀想……どうしたのかな?お家…無いのかな?」
天使の美奈さん、やっぱり敏感に反応した。
長谷川さんに気を遣ってか小さな声で俺に囁いてきた。
山崎
「…いやよく見てみなよ…
家の中に入ってるでしょうが?犬小屋だけど…
何にも可哀想じゃないでしょ?
駄目だよ?…そーいう偏見は…(-_-)」←どうでも良いって思ってる人
佐藤
「でも…なんかサングラス越しに涙が流れているような…?」
山崎
「きっ…気のせいだから!
俺には見えないし( ˘ω˘ )」
佐藤
「冷たっ…退…(´⊙ω⊙`)」
山崎
「えーーッ( ;´Д`)ノ」
そんな風にヒソヒソしていると…