第1章 合同面接
土方
「さて…早速だが1人ずつ自己紹介と志望動機を言ってもらう。
先ずは…前の貴女から。」
私から見て向かって右側の一番前に座っている人から
発表する事になった。
多分これから順々に言っていくスタイルだとすぐに理解したので
ごく自然に自分が何番目に発表しなくてはいけないか、
目視で大胆何番目かに回ってくるか確認する。
(6番目くらいかな…)
金城 美月(かねしろ みつき)
「金城美月です。志望動機はお給料が他のパートより高給だからです!!
宜しくお願いします!!」
(正直な人だなぁ。
全然まわりくどくなくて良い!(*´人`*) )
土方
「なるほどね。はい金城さんありがとう。次…」
土方さんは手持ちの紙に何かを記入しながら、
金城さんの後ろに座っている人を指さす。
小島富子(こじま とみこ)
「小島富子66歳!家事の経験を生かして第2の人生を歩みたく女中を志望いたしました!!どうぞ、宜しくお願い致します!」
(家事の経験を生かしてか…凄いなぁ〜(*´人`*) )
それからどんどん皆さんの自己紹介が終わり、
とうとう私の番になった。
土方
「はい次〜」
皆さんの視線が一気に私に向けられる。