第6章 砂城
22時過ぎ…
私の自室に篠原さんが来ていた。
篠原
「お前…やる気あるのか?」
佐藤
「……」
そう…
土方さんとの進展がまったくと言って良いほどない私を、脅しに来たのだ。
篠原
「伊東さんは…お前には荷が重すぎたのかと落胆し始めている…」
佐藤
「篠原さん…」
"バフッ…"
私は篠原さんに詰め寄った。
篠原
「!!」
佐藤
「私には出来ません…無理です!
どう頑張っても土方さんを骨抜きにするなんて…
わたし…決めました…この事を公の場で告発します…
家族が犠牲になる前に…」
篠原
「!?」
私は、
部屋から勢いよく飛び出した。