第5章 褒美
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「すご…、熱ぅい……」
欲を吐き出した後も、まだ私の下着の中でドクドクと脈を打っている半田くんのモノ。
それを下着の上から撫でてみる。
「ぁっ…、」
「ふふ…濃いのいっぱい出たね?」
「…す、すみません……」
「ほら見て……糸引いてる」
彼のモノでぐちゃぐちゃになった部分を触ると、当然その指先に厭らしい液が付着する。
その指を口元へ運び、見せつけるようにぺろりと舐めてみせた。
「ッ…、先輩……」
「ん…っ、すごくエッチな味…」
「…っ」
そんな私を見て彼が顔を赤くさせる。
そして予想通り、ぐちゃぐちゃの下着の中で復活する彼のモノ。
「ねぇ…まだ出来るでしょう?」
「…え……?」
「今の……もう1回して?」
「っ…」
そう言って誘うように腰を揺すると、彼が再び獣のように律動を始めた…
――ちゃぷん…
それから1時間後…
私と半田くんは一緒にお風呂に入っていた。
お互い汗や体液にまみれた体を清めたかったからだ。
その間に汚してしまった彼の下着とズボン、そしてベッドのシーツを洗濯する。
「はぁ…流石に疲れちゃった……」
すごく気持ち良かったけど…と心の中で付け加え、彼に背中を預ける。
一緒にシャワーを浴びている間も、彼は始終顔を真っ赤にさせていた。
今更恥ずかしがる事なんてないのに。
「でも半田くんて勿体ないよね」
「…え?」
「顔もまぁまぁイイし、体つきだって悪くないのに」
そう言いながら体を反転させ、彼と向かい合う。
目のやり場に困ったのか、彼は私から視線を逸らし目を泳がせていた。
(そういう反応するから虐めたくなっちゃうんだけどなぁ…)
彼の両頬に手を添え、視線を合わせるようこちらを向かせる。
そしてその額にチュッとキスをした。
「……、先輩…」
「ふふ…可愛い」
続いて瞼、鼻先、頬にも…
その流れで唇にも触れようとしたが思いとどまる。
「ごめん…唇にはしない約束だったよね」
「……、」
そう言って顔を離した。
彼とこんな関係になってもうすぐひと月経つが、私たちは別に恋人同士じゃない。
せめて彼のファーストキスくらいは取っておいてあげないと…
「…先輩」
不意に彼が私の腕を掴んでくる。
その瞳は熱っぽく潤んでいて…
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