第3章 勢いで……
「イイコト、教えて欲しい?」
イイコト?
なんだか分からないが取りあえず頷いておく。
「あのねー、お前と女の人見かけた時、一松泣いてたんだー。"諦めたくない"って。」
ガタッと音を立てて立ちあがる。
「それっ!本当か!?」
だから、さっき聞いてきたのか!
諦めたくないって……
それってオレのこと……
「そうだよ。本当。」
「っ!先に帰る!」
駆け出す。
一松のいる家まで。
本当に一松がオレの事を想ってくれているならば……
いや、それを抜きにしてもオレから行動がしたい。
今すぐに。