第31章 返事
そんなふうにして、1週間が過ぎた。
そして返事をする日。
僕は少し遠い野球場まで来ていた。
返事をするのは僕が大好きな野球場がいい。
ただ純粋にそう思ったから。
しばらくしてトド松が走ってくる。
「ごめんっ!十四松兄さん!遅れちゃった……」
肩で息をしながら笑うトド松に心臓が跳ねる。
僕は慌てて自分を繕った。
「ううん!だいじょーぶ。」
「えっと……返事、だよね。」
少し悲しげな表情で僕の目を見つめるトド松。
僕はパカッと開いていた口をきゅっと閉じて小さく頷いた。
「……どんな答えでもいいから、聞かせて。十四松兄さん。」
「うん……。」
そう返事をして大きく息を吸う。