第30章 110松の日
「一松兄さーん!!早くー!!」
「ごめんちょっと待って!!」
今日はトド松と服を買いに行く約束をしている。
おれが頼んだ。
カラ松とのデートに来ていく服がいつものパーカーしかなかったから。
「なにやってんの!?」
「離れろ、ク・ソ・松!」
今は出掛けようとしたところでカラ松に捕まった。
どこ行くんだーとか、なんでトド松なんだーとか、ほざいてる。
「カラ松兄さん離れて!!」
トド松がおれらを引き剥がして玄関から飛び出す。
おれもそれに続いた。
向かった先は赤塚デパート。
トド松のおすすめだという店に片っ端から入っていく。
7件目にはもうヘトヘトだった。
そして最後のお店。
そこでおれは1枚の服を見つめた。
「ん?一松兄さんそれがいいの?」
「……うん。これがいい。」
それは紫のセーターに青いシャツ、そして黒いズボンとコートだった。
カラ松がこういう服が好きだって言っていたのを思い出したから。
「……うん!いいんじゃない?似合ってるし、それに……カラ松兄さんそういうの好きだしね。」
おれはその服一式を購入した。
「今日はありがとねトド松。」
「ううん!ボクも楽しかったし!
あ、でも。こんどはボクの買い物に付き合ってよ~」
「いいよ。また今度ね。」