第29章 告白作戦
カラ松兄さんに相談したら少し楽になった気がする。
ちゃんと、言おう。
自分の中で整理出来たら、ちゃんと返事……しよう。
「ただいまー!!」
「フッ……帰ったぜブラザー……。」
「おかえり十四松と……クソ松。」
「……おかえり」
家にはトド松と一松兄さんがいた。
トド松の目は赤く腫れてて、泣いてたっていうのがすぐに分かった。
それと同時に胸が締め付けられた。
僕がこんなふうにさせてしまったんだって。
「……あ、そうだ。カラ松。話あるから外行こ。」
「ん?いいぞ?」
「よっしゃ。」
そう言って二人が出ていった。
……手を繋いで。
そして家の中には僕とトド松の二人きり。
すごく気まずい。
どうやって話を切り出せばいいかよくわからなくて悩んでいるとトド松が口を開いた。
「……十四松兄さん、ごめんね。」
「……なんで?」
「嫌、だったよね。好きでもないボクに告白されて。
迷惑……だったよね。」
そう言うトド松の目には透明な涙が滲んでいる。
「そんな事ないよ。僕の方こそ、ちゃんと答えなくてごめん。それで……少し時間くれないかな。」
「え?」
「トド松とのこと、ちゃんと考えたいんだ。」
少しだけトド松の表情が緩んだ気がする。
「1ヶ月……、いや、1週間でいい!」
「……ありがとう。十四松兄さん。」
そう花が咲くような笑顔を向けるトド松。
一瞬周りの音が止まったきがした。