第15章 それぞれの未来。
『ほんとに?おめでとう!かすみ!』
思わずかすみを抱きしめる。
かすみ『まぁ……。ありがとう。こんな私を、祝福してくれるなんて…』
かすみが私の腕の中で涙を流す。
『幸せにね!応援してるよ。』
その様子を優しく学秀が見守ってくれていた。
2人と別れ、家に着く。
学秀がふわりと私を抱きしめる。
『ど、どうしたの?突然。』
学秀『まぁ…。僕と結婚してほしい。』
『………はい。』
学秀『驚かないのか?!』
『ふふっ。だって言ってくれたの2回目じゃん!本気にしてもいいんでしょ?』
学秀『あぁ。本気だ。僕は嘘は言わない。』
『じゃあ、誓いのキス…して。』
学秀『これで拒否権はなくなるぞ?いいんだな?』
『はい…。ご主人様!』
学秀『まぁにはかなわないな…。』
学秀に優しく唇をふさがれ、やがて舌と舌が絡み合い、私達は誓いのキスを交わした。
この数年後、私は真っ白なウェディングドレスを身にまとい、あの頃と変わらない優しい誓いのキスを交わす。
『愛してる…学秀。』
END