第35章 *if*〜火神大我〜
香奈side
香奈「ねー、大我ー」
火「ん?何だ?」
帰り道。
部活後だから暗いけど、大我と一緒に帰ってるから、怖くはない。
そんな中、隣の大我に一つ質問したい事ができた。
香奈「私に彼氏ができたらー、…どうする?」
火「あ?…できたのか?」
香奈「ううん、もしもだよ?」
ちょっとだけ顔をしかめた大我だったけど、私がそう言うとまた元の顔に戻った。
火「別に…どうとも思わねーよ」
香奈「ふーん?」
そう言う割には、声、すっごい不機嫌そうだけどね。
火「じゃあ、逆に聞くけどよ」
香奈「うん?」
火「俺に好きな人ができたら、どう思うんだよ。」
もしもだけどな、って、そっぽを向きながら言う大我。
香奈「んー?さぁ、どうでしょう?」
本当は、嫌だけどね。
でも、大丈夫。
確信してるもん。
大我は、きっと…
香奈「ね、大我。」
火「…おい、前立つな。」
香奈「やーだ。歩きながらじゃなくて、ちゃんと聞いて?」
大我の前に立って、邪魔をする。
こう見ると、すっごい背高いなぁ。
それでも、ちゃんと私と視線を絡ませてくれる大我。
香奈「その彼氏がー…もし、
…大我だったら?」