第13章 おまけ
赤司side
僕もお酒は強い方だと思っていたが、本当に酔わなかった。いや、多分最初からと大輝のペースに合わせていたらヤバかっただろう。
僕が助かったのは、途中から加わったからだろう。
「、大丈夫?」
『へーきへーき!せいじゅうろーも大丈夫?』
「僕は平気だけど…水飲むかい?」
『水よりお酒がいいー!』
「…全く」
「んだよ、赤司ィ。付き合い悪ぃぞ!」
「…大輝、酒癖が悪いぞ」
僕はお酒を楽しむのを諦め、介抱に回った。この2人だけではなく、全員がやばかった。
全く、酒は飲んでも飲まれるなと言うだろう。
他の奴らの介抱をしている間に、大輝とが静かになった。寝たのかと思い見てみると、2人は手を繋いで寄り添うように寝ていた。
「…全く、本当に不安だよ。大輝」
しかし僕の事を好きと言ってくれた。迷う事なくその言葉を信じた。僕の目からしても、この2人にそういう感情はない。
全員が寝てしまい、閉店時間もきたためにとりあえず僕の部屋に全員を運んだ。赤司家に電話をして、迎えに来てもらった。
とりあえずだけはベッドに運ぶ。俗に言うお姫様抱っこをした時は、その体重の軽さに驚いた。ちゃんとご飯を食べているのかと思わせるほどのその軽さにさえ、愛着がわいた。
『んっ…せい、じゅーろー…』
「…ほんと、可愛いね。は」
寝言でさえ僕の名前を呼んでくれたことに素直に喜びを感じた。
ベッドに運び、暫く頭を撫でているとは目を覚ました。