第22章 花火の夜に。
みんなと別れて家に着く。
『お兄ちゃん、着替えてくるから部屋で待ってて!ゲームしよ!』
私が自室のドアに手をかけた途端、グイッとその手を引き、お兄ちゃんの部屋に引っ張られる。
カルマ『まぁ…。浅野君と何を話してたの?』
抱きしめられる腕が強くなる。
『A組に戻ってこないかって…。断ったけどね。』
カルマ『そうだったんだ…。ねぇ、まぁ、まぁはさ、俺の事、兄としてしか見てないの…?』
お兄ちゃんの黄色い瞳が窓から差し込む月明かりに照らされて吸い込まれそうになる。
『それは…。でも、お父さんやお母さんを傷つけたくない。血の繋がりはなくても、私たち、兄弟だから…。』
カルマ『…………。じゃあ、俺のこの気持ちはどこに向けたらいいんだよ…。教えてよ。まぁ…。』
お兄ちゃんの抱きしめる力が強くなる…。
『お兄ちゃん…。………最初で最後…。あとは、今まで通りの兄弟になる。それでもいぃ…?』
カルマ『その前に……。
まぁの正直な気持ち…聞かせて…。今日だけでいい。お願い…。』
『好きだよ…。大好きだよ…。男の人として…。カルマが…。』
俺は優しくまぁの浴衣を解いていく。
まぁの真っ白い素肌を見ると共に、俺はまぁをベッドに押し倒した。