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【暗殺教室】俺の妹。

第45章 大好きだよ…。


コロ『倉橋ひなのさん。』


ひなの『はぃぃ…!』



ひなの……。みんなの顔を見る…。

私は……。思いつめる表情の私にカルマの手がソッと頭に触れた。


コロ『矢田桃花さん。』

『はいっ。』


コロ『吉田大成君。』

吉田『はい。』


コロ『自立思考固定砲台、律さん。』

律『はい…。』

コロ『堀部イトナ君』

イトナ『はい。』


コロ『本当にほんとうに楽しい一年でした…。

旅立つ者から旅立つものへ。

命まるごとの…エールを……。』




震えが止まらない……。もう、やらなくちないけない時間なのに……。


すると、そっとナイフを握る私の両手に手が重なる。


カルマ『大丈夫…。落ち着いて…。』


『ありがと…。』


『コロ先生、大好きだよ。さようなら…。』


コロ『はぃ。さようなら。』



私とカルマのナイフがコロ先生に触れる。

もう余計な事は口に出さなかった…。感謝、惜別…優しく…魂を注ぐように…私たちはナイフを振り降ろした。



コロ先生のカラダが光の粒になって弾け、夜空に消えていく。


最後に、卒業おめでとう…そう言った気がした。






うっ…うっ…うわぁぁぁぁぁ!!!


私たちは、泣き叫ぶ…。

この一年、叱られ、励まされ…常に背中を押されてきた恩師を思い、泣き続けた。



『コロ先生…。うわぁぁぁ〜!!』

泣き崩れる私の隣で、カルマも静かに涙を流している。

私たちは一足早く、暗殺教室を卒業した。
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