第45章 大好きだよ…。
私たちは、コロ先生の触手を、握りしめる。
中村『確か、全員で抑えつければ動けないんだよね?』
コロ『えぇ。その通りです。握る力が弱いのが気になりますが。』
みんなが再度コロ先生の触手を強く握りしめる。
片岡『ネクタイの下…心臓だよね…。
最後は誰が…。』
みんなの視線が私とカルマに向く。
カルマ『まぁ…。』
『だめ…。私にそんな資格はない…。』
前原『何言ってんだよ!誰よりもコロ先生を想って…殺してきたのはまぁちゃんだろ!』
磯貝『まぁ、みんな同じ気持ちだ。』
カルマ『まぁ、自分の気持ちに、誠意を持ってけじめをつけよう。コロ先生なら受け止めてくれる。ね?』
私はみんなの視線を見て、そしてゆっくりと頷く。
『……ありがとう。みんな。
ねぇ、カルマ。一緒に来て…。』
カルマ『分かった。』
私とカルマがコロ先生の胸の上に座る。
コロ先生は嬉しそうに微笑みながら言う。
コロ『みなさん…そろそろですね。1人ひとりにお別れの言葉を言っていたら24時間あっても足りません。
よって長い言葉は不要です。そのかわりに今から出欠をとります。呼ばれた人は大きな声で、目を見て返事をして下さい。』
コロ『ですがその前に他の先生方に挨拶をしておかなければなりません。イリーナ先生、参加しなくていいんですか?
賞金獲得のチャンスなのに。』