第32章 期末テストの時間
私の知らない所でお兄ちゃんが学秀に勝負を持ちかけたらしい…。
総合一位を取った方が負けた方に、何でも一つ命令を下せると。
お兄ちゃんは、私をE組に戻す事を条件にした。学秀は、このまま私を引き取るとの条件を出した。
けど、どうでも良かった。
私の事なのに、まるで頭に入ってこない。
テストを終え、翌日の6時間目には結果が出る。
結果は…。
二点差でお兄ちゃんが勝った。
私は今、E組への山道を歩いている。
E組に戻ることになった。
ただそれだけ…。あいつを殺しに行く…ただ…それだけ!!!
山道を登り終えるとみんなが私を今かいまかと待っていた。
ひなの『まぁ、お帰り!』
桃花『カルマ君、ほんとに頑張ったんだよ!!』
前原『これに免じて許してやれよな!』
コロ『カルマ君はまぁさんのために一生懸命頑張りました。君たちの間にあったことは、先生は詳しくは知りません。
ですが、君たちは自分の意思で恋愛する自由がある。
先生はお二人を応援しますよ!!!
さぁ、カルマ君、君からきちんと話をしなさい。』
カルマ『まぁ……。』
『カルマ……。ごめんね。もう、その話は聞けない…。』
カルマ『えっ…?』
コロ『そ、そんな事言わないで!まぁさんらしくないですよ?!』
『何も知らないくせに……。私の気持ちなんて考えた事もないくせに………!!!』