第26章 中間テストの時間
カルマ『まぁ、それはこっちの公式だよ?』
『あぁ〜!数学の応用問題が門スターになって襲ってくるぅ…。』
カルマ『一教科勝てればいいんだから!頑張ろうよ。俺、まぁを渡したくないし…。』
そう言って優しく私を抱き締めるお兄ちゃん。
『私もE組にいたい…。だから頑張るよ!』
E組に…か。俺のそば…じゃあないんだね…。
俺はまた問題を解くまぁに目を向ける。
まぁはコロ先生やビッチ先生にもそれぞれ苦手な部分を見てもらっている。
俺…じゃなくてもいいんだ…。たまたままぁの苦手科目の数学が俺の得意科目だっただけ。
たまたま俺が兄だっただけ…。
もう、まぁの中で、俺はただの兄でしかない…。
約束だ…。けど、そんな簡単なものなのか?
まぁの中では、そんな簡単に切り離せるものなのかよ…。
俺の中で言葉に出せない感情が膨らんでいく。
『あっ、お兄ちゃん、ビッチ先生当たり前だけど、ほんとリスニングの勉強になったよ。あと、昨日の数学なんだけど…。』
カルマ『コロ先生に聞けば?どの教科もあのタコなら教えれるし、俺じゃなくてもいいじゃん?』
『お兄ちゃん…?』
はぁ…。八つ当たりもいいとこだ。
明日からテストなのに…。俺、最低だ…。