第93章 後書き
〜後書き〜
最後の最後まで読んでくださった読者の皆様、本当にありがとうございます。
作者の渡月あきらと申します。
連載を続け、3ヶ月と少し。
応援してくださった皆様のおかげで、賛否両論あるとは思いますが、自分の思い描いていたラストまで一つの作品を完結させることができました。
以下ネタバレですので、後書きを先に読む方はご注意ください。
最終話、きっと他のキャラ達との描写も望んでいた読者様もいると思うのですが…急速な日々の終わりを描きたかった為、削ってしまおうと決断しました。
爆豪落ちや轟落ちなどを期待されていた方にはちょっと物足りないかもしれませんが、お許しください。
私がこの夢小説で描きたかったのは、完璧ではない主人公の葛藤や成長、そして夢小説の醍醐味であるキャラクター達との日々です。
もともと恋愛を主軸に考えてきたストーリーではなく、主人公が友情ゆえに揺れ動き、自分を鼓舞して頑張った結果、カケラの希望だけは手元に残る…そんなラストを描きたいがためにこの小説を書きました。
この作品の主人公は、それこそコミックに出てくるような完璧な善人でも、最高にカッコいい超人なわけでもありません。
主人公はしようと思っても出来ないだけで、嫌なことがあれば他人に八つ当たりしたいと思うし、ひどく攻撃的になり激情にかられることもあれば、勝手に自分を悲劇のヒロインだと思い込んで子どものように泣き喚いてしまいたくなる時もある。
そんな弱さを抱えて生きている女の子です。
主人公の気持ちのどれもが自分に当てはまる、という読者様はもしかしたら少ないのかもしれませんが、どれか一つの感情には共感できる、という方は多いのではないでしょうか。
作者は結構、現実では心が折れやすい方で、ヴィラン思考な部分があります。
だから夢や憧れ、友情と言ったキラキラしているものが詰まったヒロアカのキャラクター達が好きです。
完璧ではない主人公がそんな彼らの影響を受けたことで、理不尽に立ち向かい、頑張って自分自身と戦う姿を描きたいと思いました。
そんな主人公の姿を見て、自分も頑張らないとな、なんてことを思う読者様がいてくださったら、本当に幸せなことだなと。