第9章 真実
京緋はしっかりと珊瑚の瞳の中を見つめ、言葉を心に植え付ける。
「本当は、姉さんの力を借りれば、もっと早く目覚められたんだよ?」
「でも、紫黒は姉さんの存在を知ったから わざと姉さんにも術を掛けたんだ。」
「そして、監視する為に自分の処に置いといた……。」
___言葉が_突き刺さる____
「そんな事を知らずに ずっと目覚めるのを待っていた姉さん、可哀想……。」
「俺を眠らせた一人は紫黒なのに……。」
「俺の事を知らないふりしてたのに……。」
「姉弟を引き離した張本人なのに……。」
「あいつは……騙してたんだよ。」
____!!?____