第4章 中学二年生
松本『ねぇ、まぁちゃん、俺、来月バイト辞めるんだ。だから、本屋ではもう会えなくなる。だから…』
松本さんが後ろから私を抱きしめる。
『ま、松本さん?』
松本『俺と付き合って!』
そう言ってキスされそうになる寸前で私は力いっぱい松本を押す。
『ごめんなさい。
松本さんの事は好きだけど、恋愛対象ではみてないんです…。』
松本『そっか…。ごめん…。けど、たまにはお茶、付き合ってほしいな。』
『はい…。友達としてなら。仲良くしたいです。』
そう言って、私は松本さんとわかれ、家に向かって歩き出す。
あの人が見ていた事なんか気づかずに………。