第2章 触れたい…。
テスト最終日。
『終わったねぇ〜!ねぇ、学秀、どっか寄ってこぉよ!』
学秀『あぁ。かまわない。どこに行くんだ?』
『駅前にあるショッピングモールに、パンケーキのお店があるから、そこにしよ!』
テストが終わり、楽しそうにショッピングモールまでの道を歩くまぁに目を奪われてしまう。
『ねぇ、聞いてるの?学秀!』
僕より背の低い彼女が下から覗き込む。
フワッとシャンプーの香りが漂う。
その香りに、ドクンと胸が鳴り、大きな桃色の瞳に一瞬吸い込まれそうになりながらも何とか返事をする。
学秀『あぁ、聞いている。』
僕が、お前に触れたいと言ったら、どんな顔をするんだろうな…。