第17章 期末の時間。
磯貝『なぁ、まぁ、倉橋、お前たちもこの後一緒に図書館で勉強しないか?』
そう言って予約席の印刷されたチケットを見せる。
カルマ『へぇ〜!まぁがいるなら俺も混ぜてよ!』
渚『僕も行きたい!』
磯貝『おっけ!前原もいるからちょうど6人、じゃ、行くか!』
ひなの『コロ先生の触手もかかってるし、がんばろうね!』
『うんッ!』
図書館で勉強していると…。
ひなのが本を取ってくる。と席を立つ。
ひなの『いたっ!』
ひなのが本校舎の生徒に足をひっかけられこけている。
すぐに私はひなのに駆け寄る。
『ひなの、大丈夫?』
生徒『余所見してるそっちが悪いんでしょ?
E組のくせに、図書館を使うなんて生意気!』
『ひなのに謝って!』
『その必要はない…。』
学秀……。
小山『ぎしししし。
E組は俺たち本校舎の生徒にたいし、発言権はないしな!』
瀬尾『まったく、誰だ〜?こんなクズ共を我が校が誇る図書館に入れたのは。』
『関係ない人は黙ってて!
あなた、ちゃんとひなのに謝って!』
私はひなのを引っ掛けた女子生徒に向かって言う。
学秀『桃宮まぁ、E組とはそういう所だ。
君は分かっていてそこに行った。だが、悔しい気持ちは分かる。
だからチャンスをあげよう。
次の期末で、僕らA組と君らE組でどちらが教科別一位をとれるか勝負をし、負けたクラスは勝ったクラスの言う事を何でも1つ聞く。
どうだ?』
学秀は、学校では私をまだフルネームで呼ぶ。あくまでE組の差別は辞めない。その意思が強く伝わる。
私は、みんなの顔を見る。
みんなも私にうなずく。
『分かった。浅野君。約束だからね!』
学秀『あぁ。楽しみだ。』