第14章 修学旅行の時間
『みんな、私、あっちのお手洗い行ってくるから待っててぇ!』
ひなの『おっけぇ〜!』
(学秀サイド)
京都か…。今頃、まぁも近くをまわっているんだろう…。
E組にさえ行かなければ、同じ班にいたんだろうが、仕方ない。
『おいおい待てよ〜!そんな格好してたら、そそってるとしか思えねぇよ!』
何だ…?路地から声が聞こえる。誰か絡まれているのか?
学秀『っ!まぁ!』
『離して下さい!お兄さん達、いい加減にしてくれますか!』
男『楽しい修学旅行にしようぜぇ!』
男に捕まれかけた瞬間、すぐさま暗殺訓練で培った身動きで避ける。
男『ちょこまかと!』
だが、慣れない草履で動き回り、バランスを崩してしまう。
痛ッ…。腕もヒリヒリする。足はこないだの捻挫の所が…。
ヤバイ…。
『僕の幼馴染に何をしている…』
学秀が男の腕を掴み上げる。
男『ちっ…面かるぞっ!』
『学秀…。なんで?』
学秀『僕のセリフだ。
それより…その格好をなんとかしろ…』
動き回ったせいで、着物は大きくはだけ、まるで花魁のような格好になっている。
『うわっ!ごっ、ごめん!』
そこに、
カルマ『まぁ!』
ひなの『まぁ、何があったの!遅いからみんなで探したんだよ!』
『ごめん…。お手洗い出たら、変な人たちに絡まれてちゃって。
たまたま通りかかった浅野君に助けてもらったの。』
カルマ『で、その花魁みたいな姿に興奮してんの?浅野君。』
学秀『バカな事を言うな…!』
カルマ『その割には顔真っ赤だけど?』
桃花『まぁ、立てる?』