第11章 再開
コロ先生が私に近づく。
カルマ『ねぇ、コロ先生、先生って命をかけて助けてくれる人?』
コロ『もちろんです。』
カルマ『よかった。なら、殺せるよ。』
カルマの姿が崖下に吸いこまれる!
『カルマ!』
私が叫んで下を覗き込む時には、カルマはコロ先生のネバネバネットに引っかかっていた。
私の元に二人が戻ってくる。
コロ『カルマ君、君は一人じゃない。
桃宮さんが何故、ここにきたのか、君は知っていますか?』
カルマ『そういえば、ちゃんとした理由聞いてない。』
コロ『君が停学になった理由を抗議しに理事長室に乗り込み、君以外の友達の事も彼女は守ろうとした。
強者や弱者というシステム自体を改善し、一部分だけの弱さを見ず、きちんと一人ひとりを見てほしいと…。』
カルマ『まさか、それで、あんなことしたの…?』
『後悔はしてないよ!自分で決めた事だから!』
カルマ『バカだねぇ〜。ますます惚れちゃうじゃんか…。
そうだ!まぁ、帰りにメシでも食って帰ろうよ!』
コロ『えっ…それ先生の財布!返しなさい!』
カルマ『いいよ!』
コロ『中身抜かれてますけど…』
カルマ『はした金だったから募金しちゃった〜!』
コロ『にゅやぁ〜!!!』
よかった…。私も、前に進まなきゃ!この教室で!