• テキストサイズ

【暗殺教室】奪い愛…。

第8章 決別。



少しの間を置き、

『どうぞ…』
と返事が返ってきた。



『失礼します。』



中に入ると、一番奥の席に腰をかける理事長先生がいた。

学峯『おや、桃宮さん、どうされましたか?』


理事長先生は、学校では必ず名字で呼ぶ。普段、学秀の家へお邪魔させてもらっている時は、まぁさんだけれど…。

公私混同はしない。
この人らしいな…。


『理事長先生、カルマは…いえ、赤羽君はイジメられていた先輩を助けただけなんです!

私も学秀君も知っています!

それに、倉橋さんや潮田君も決して勉強を怠ったわけではありません!


だから、その…E組の制度を廃止して下さい!

一面の弱さだけを見ないで!私たちの事、一人ひとりちゃんと…』


学峯『見ていますよ。

私はね、桃宮さん、入学する生徒はもとい、卒業生、全員の名前、能力、性格を把握している。

例えば、桃宮さん、あなたの過去もね。』


『くっ…』


学峯『話は終わったようです。明日から冬休みですね!風邪などをひかないよう、体調管理にも気をつけて下さい。』



『理事長先生…。残念です…。わたし、どこかで期待してました。

学秀も…理事長先生のことも…。けど、思い過ごしなんですね。』


私は、思いっきりトロフィーや盾がならべられた棚を蹴り飛ばした。


『素行不良な生徒も、E組行きなんですよね?』


理事長先生は、眉1つ動かさず私を見ている。


学峯『残念です。桃宮さん、君は息子といい仲だと思っていたのですがね。

冬休みが明けたら、君もE組行きです。』
/ 159ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp