第26章 学秀オチ③
渚が…震えている……。
クラス全員に、今までの記憶が走馬灯のように巡りめぐる。
渚『…うわぁぁぁぁ!』叫び声と共に、ナイフを振り上げる渚に…
ピタッ…。
コロ先生の触手が優しく触れる。
コロ『そんな気持ちで殺してはいけません。落ちついて。笑顔で』
渚『さようなら…殺せんせー』
コロ『はい、さようなら』
余計な言葉はもう口に出さなかった。
感謝、惜別…全ての気持ちを刃に込めて。
魂を注ぐように…全身で礼をするように。
渚はナイフを差し出した。
『卒業おめでとう』最後にそう言った気がした。
コロ先生の全身が、眩しく…優しく弾けた。
光の粒子になって…私たちの握った手から消えていった、
うっ…うぅ…ウッ…!!!
うわぁぁぁぁ!!あぁぁぁ!!!
学秀『……………。』
澄み渡る夜空に泣き声が響き渡る。
誰もかれもが涙を流し、思い切り泣き叫んだ。
間も無く12時になる。
私たちは一足先に、暗殺教室を卒業した。