第2章 記憶の先に
村長
「さあ、お入り…」
通された部屋はあまり狭くもなく広くもなく、
質素な客間だった。
陽炎
「はい。」
中へ入り、
出された座布団の上に座る。
?
「わざわざ遠くまで…疲れたじゃろ?
私がこの村の村長、篠原寿太郎じゃ。よろしくな。」
(という事は、
あの気味が悪い男は息子ってとこか。)
あの息子はと言うと…
俺が家の中へお邪魔するのと入れ替わりに
奇声をあげながら外へ飛び出していったきり。
陽炎
「いぇいぇ…全然疲れていませんよ。
こちらこそ宜しくお願いします。」
?
「若いからのぉ…体力があるんじゃな。
良き良き…」
(お世辞ですよ?勘違いしないでください)
?
「…して、陽炎くん。
疑うわけじゃないんじゃが…
なんでこんな寂れた村に来たんじゃ?」
(もうその発言が疑ってる証拠ですけどね。
気付いてます?)
陽炎
「田舎に住むのが夢だったんです。
都会は騒々しいので…」
?
「ほぅ、なるほど。
そうかいそうかい……
それなら村としては大歓迎だ。
長く此処に留まってくれそうじゃし。」
陽炎
「………」
村長がそう発言した瞬間、
廊下の奥にいた白装束を着た数人の女達が
一斉にご老人の顔を覗き込んだ。
(ホラー映画そのものだな(´・ω・)こぇーよ。)
それから微妙なお茶を頂き、
長いは無用だと判断して村長宅を後にした。
この時、
俺はまったく気付かなかったけど
恐ろしい計画が水面下で動きだしていた。