第7章 hands

- 二宮 side -


翔くんの手に触れられてさっき電車で感じた手の感覚の嫌悪感はだいぶ薄らいだ


優しく、愛おしく触れてくれるその手に嫌悪感の代わりに感じる昂揚感に声が漏れてしまう


「は、あ…っしょ、…く…っん…ぁあ…っ」


ゴロリと完全にうつ伏せにされたかと思うと腰を持ち上げられパンツごとズボンを膝上までずり下げられた


「ココも…触られたり、した…？」


割れ目の所に触れられる指先


ためらいがちに触られて少し体が揺れた


シーツに顔を埋めたまま頭を上下に動かすと翔くんの香りが鼻を抜けていく


翔くんの香りに気を取られていると普段晒されない俺のそこが翔くんの手で左右に開かれていく


まさか見られてる…？


「っや、ぁあん…っ」


少し不安になって背後に顔を向けた時


急に感じた温かい何かに触れられた感触に大きく声が出て俺自身も驚く


翔くん…が、俺のアソコを…っ…舐めてる…っ……


はっきりとわかって悶えて逃げようとするも両脚をガッチリ掴まれて動けない


「らめ…逃げちゃ…」


蕾の周りに優しく舌を這わしたまま喋られてさらに湧き上がる恥ずかしさと昂揚感


「ん、ぁ…っ…しょ…ぉ…っ」


「ココ触られたんだろ…？綺麗にしなきゃ…」


ぴちゃぴちゃと音を立てて執拗に舐められていたかと思うと舌が触れていたはずのそこに柔らかいものが触れる


チュッと触れた柔らかいそれは翔くんの唇で…



知らない男に触られた場所を丁寧に触れてくれる


「あっ……は、ぁ…っ…んっ…」


「気持ちいいんだろ…？ココ、こんなになってるよ…？」


涎を垂らした俺のものが伸びてきた翔くんの手に包まれる


指先で俺のものから溢れて濡れるサキを意地悪くクチュクチュ触られて高く持ち上げられたままの腰が大きく揺れる


さっき電車で執拗に同じところを触られた時は気持ち悪さしかなかったのに大好きな人の手だとこんなにも幸せを与えてくれるなんて…


もっと翔くんで気持ちよくなりたい…っ…


自然と強請るように腰が揺れていた