第22章 お山夫婦の1日
「智くーん!釣れたよぉ〜っ!」
破顔した笑顔の翔くんが釣れた魚を片手にこちらを見た
「お、ホントだすげぇ!翔くん上手になったねぇ」
「智くんの教え方がいいからだよ〜」
初めての釣りデートから何度目かのデート
今日も釣りデートを楽しんでる俺たち
あの頃と変わったのは船長や友達がいなくても
二人っきりでこのデートを満喫できるようになった
船舶免許、無事取れてよかった…
番組の企画で上がった時内心ガッツポーズしたんだ
取れたら翔くんと釣りデート行きたい放題……
ま、実際は今回がまだ3回目なんだけどね
…行きすぎると事務所に、怒られるから( ´_ゝ`)
「智くーん!それさぁ、アタリ来てない?!」
「お、まじっ?あ〜……ハズレた……」
「も〜っ!何してるの〜」
離れたとこで笑いながら竿を振ってる翔くんはとてつもなく可愛い
「ね、翔く〜ん!」
「なぁに〜??」
「俺とずっとずっと、一緒にいてくれるーーー!?」
初めての釣りデートのエッチの後
余韻に酔いしれながら思ってたことを気持ちと同じくらい、おっきく伝えた
「返事はーーーっ!?」
ウィンドブレーカーと同じ色の顔で固まる翔くんにありったけの腹からの声で聞く
意を決したのか、すぅ〜っと大きく息を吸い込んで
「さ、智くんの介護要員だから仕方なくだよー!?/////」
照れ隠しに遠回りな返事をくれた
「え、なに智くん…っ?んぅ、ん…」
竿を放り出して翔くんに飛びついて
誓いのキスを贈る
「これからもずっと一緒にいてね♡」
「……はい」
照れながら俺を見つめるうるうるの瞳
「翔くん!」
「は、はい!?」
「エッチ!しよう!!」
「は!?な、なんでっ」
「誓いのキスのあとは初夜、でしょ!」
「いやいやいや、しょ、初夜とか意味がわかんないし…」
「ほら、ここなら背中も痛くない!」
大きい毛布を広げた簡易ベッドに翔くんを導く
「ちょ、さと…っ、」
「……だめ?」
さわさわと体を触りながら財布からゴムを取り出して最後の確認
「……優しく、してよね」
「もちろん!」
これからは夫婦として1日1日、大切にしていこうね…翔くん♡
- end -