第21章 バズりNight!
「……はぁ、はぁ……」
ベッドに着いてから優しかったのは初めの数十分だけで翻弄されまくって体がヘロヘロになった俺
シーツに身を預けてゆっくり目を閉じようとした時
「おーのさん…俺まだ、欲しいよ……」
汗の滲む背中にニノが覆いかぶさって来て
頸にチュッ…て甘いキス
バケモンか…片指折り返すくらいはやったぞ…?
頼みの翔くんを探すもベッドには居なくて
今ここには俺とニノと
ベッドに横たわって寝てる松潤と相葉ちゃんだけ
優しく愛してくれるし気持ちいいし、文句はないんだけど正直……休ませて欲しい
俺もう37だぞ、あとちょっとで38にもなるってのに…
さほど変わらない年のニノの性欲に少し呆れて
逃げようと体を少し起こしたら
「あ、こら…っ!ぁんっ」
その隙間に手を滑り込ませてきて
胸の一番敏感なとこを摘まれて
逃げようとした体がまたシーツに沈む
「お願い…もう一回だけ、おーのさんと繋がりたい……」
「ヤリてぇだけだろぉ…もう勘弁して……」
もぞもぞ這って逃げようとしたら
「あ、その発言失礼しちゃう〜」
「ホント、誰でもいいわけじゃないのにワタシタチ〜」
いつのまにか起きた松潤と相葉ちゃんがオネェ言葉でにじり寄ってきて触れてくる
「え、ちょっと待て…っ」
「ワタシタチの愛がまだ伝わってなかったのかしら?」
「そうみたいなの、潤ちゃん、まーちゃんっ」
「じゃ伝わるまで頑張らないとねぇ♡」
ニノまでオネェ言葉になって
3人の男の手によって仰向けにされる
こいつら〜…っ
愛があってもやっていいことと悪いことがあんだろがっ…
「調子に乗るな…ぁあ、あっ」
文句を言おうとしたら足を抱えられて
また熱いものがナカに侵食してくる
「頑張って伝えるからね…おーのさん♡」
「まだまだ夜は長いしね♡」
「おーちゃん大好き♡」
俺のイイトコロを知り尽くした3人にまた翻弄され始める
俺…なんか色々早まったかも……
「あ、ぁ…っん」
「おーのさん…っ、好きだよ…っ大好き…」
誰かこの性欲モンスターたちを止めてくれ…っ…
俺の心の叫びは夜の帳に虚しく消えていった
後日、撮られてたことすら忘れてたパーティの内容を納めたDVDが律儀に配られて
タイトルには『バズりNight!』と書かれていた
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