第4章 NEVERLAND
そういうと手越さんは
「なら良かった(笑)
北原さんにそう言ってもらえるのは嬉しいよ〜!」
と言って子犬のように無邪気に笑った。
「あ、姉ちゃん!」
…貴久だ!
「おい手越、俺の姉ちゃんに手出してんじゃねえぞ!」
「いやいや何故そうなる!?
まっすーはいっつも疑い深すぎるんだよ〜」
そう言って口論を始める手越さんと貴久。
たぶん貴久は冗談で言ってるだけなのに、
手越さんは本気で弁明しててなんか面白い(笑)
「シャワーあいたよ手越〜
てかお前らまじうるさい!」
しかもあまりに手越さんの声が大きいから
小山さん達も集まってきた。
皆さん疲れている所だし、
せっかくメンバー水入らずなんだから
この辺で帰らなきゃ!
「じゃあ、そろそろお邪魔します。
今日はカッコよかったです!ありがとうございました!」
「あ!じゃあ夏月ちゃん、またね!」
今までは苗字で呼んでいたのに、
不意に下の名前を呼んだ手越さん。
…今日は貴久の意外な一面を見れて、
手越さんの素敵なところも知れた。
なんだか、
幸せな気持ちになった1日だった。