第1章 The Entrance
「あれ、北原夏月じゃね?」
「嘘!?うわ、ほんとだ、ラッキー!」
ザワザワ…
街を歩いていると、いろんな人が私の噂をしてくる。
噂だけならまだしも、写真をこっそり撮ってくる人もいる。
やっぱ変装しとけばよかった…‼
私の名前は北原 夏月。
一応、女優やらせてもらってます。
今は雑誌の撮影が終わって帰るところで。
撮影場所が家から近かったから、歩いて帰ることにしたの。
でも周りの目がキツくて、すっごい居心地悪い。。
「失敗したわ…。」
逃げるように路地裏を回って自宅へ急ぐ。
やっと家に着いたと思ったら、1本の電話がかかってきた。