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ただのパンダのお引っ越し

第4章 夢の肉球マッサージ



伊豆くんは私の脚をグニグニと揉みほぐした。
うへへ、夢の肉球マッサージ。
ぷにぷにとした感覚はとても心地よかった。マッサージは足先から徐々に上へと上がり、腰のあたりに差し掛かった。

「あ、そこそこ。もっとギューッと押して」

ギューッと、伊豆くんは自分の体重を乗せた。
120kg超の体重を。

「ぐええっ!」

折れるわ!

「ちょっと、死んじゃうよ!伊豆くん重いんだから、もうちょっと加減して!」

私が叫ぶと、伊豆くんは体をブルブルッと震わせ、人間の姿になった。そして

「人間の体でマッサージした方が早いんじゃないのか!?」

と声を上げた。

…ごもっともである。でも私は、肉球マッサージが受けたかったのだ…。

彼がプンプンと不満そうなので、残りのマッサージは人間の姿でやってもらうことにした。変身直後の彼は全裸なので、パンツだけは穿かせた。

なんとなくコツを掴んだらしい伊豆くんのマッサージはとても気持ちがよかった。大きな手の力強い指先が私を刺激する。

「んぅっ…ハァ、きもちいい…」

思わず声も漏れる。

腰、背中、肩、二の腕。彼の手が私の体の上で踊った。

「ああ…いい、もっと…」

フと、伊豆くんの手が、うつ伏せで寝ている私の横乳に触れた。

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