第2章 飼ってあげてもよくってよ!
「キミが私の言うことを聞けるなら、うちで飼ってあげてもいいよ」
パンダ男がハッと顔を上げた。
「私の前ではずうっとパンダの姿でいてくれて、私が仕事から帰ってきたらパンダの姿で癒やしてくれて…。それだけしてくれるならね、面倒見てあげてもいいよ」
ウルルル、と声を上げたかと思うと、パンダ男はゴキゴキと体を震わせて人間の姿になった。
「本当か!?本当にいいのか!?」
「うわっ、急に変身やめ…」
ギュッとパンダ男は私に抱きついた。
「お前、本当にいいヤツだな!」
「全裸で抱きつくなーっ!」