第4章 つなぐ手と手
花凛「決めた…!!!大ちゃんをびっくりさせよう!!リカちゃんみたいに綺麗になる…!!」
完全に大ちゃんに対する腹いせである
花凛「大ちゃん発情しちゃったりして〜やだきも〜」
実は花凛は日頃からほぼすっぴん系女子であった
なぜなら、大ちゃんが
「ありのままの花凛を見たい」
と毎日のように言うからだ
そうなると花凛がメイクをせずにすっぴんで居ようと思うのもよくわかる
まあ実際は、花凛と結ばれたいと遠回しに言ってるだけなのだが
それはさておき
大ちゃんをあっと驚かせようと花凛のメイクははじまった
大ちゃんの髪色をイメージした茶色のアイシャドウ、細いアイライン、淡めのチーク、真っ赤なルージュ
慣れてない花凛はメイクに3時間かけてしまったがなかなかの出来であったのかご満悦の表情である
そして花凛の大ちゃんを見返そう作戦はまだまだ続いた
服選びをはじめたのだ
しかも妄想をしながら…
((大貴「お前、ピンクのドレス似合うよな!肩のあたりとかいい感じに透けてて俺、たまんねぇ!まあ一番は裸エプロンだけどな?なんて」))
花凛「…大ちゃん!裸エプロンで参らせていただきますぅ!!!」
花凛は天に向かって唇を尖らせチュッチュッしている
花凛はそんな調子で最終的にピンクのドレスを選んだ
もちろん肩がいい感じに透けてるそのドレスだ
花凛「大ちゃんが王子様だったらいいのに…『お前綺麗だな』『もうお前しかいない』って言いながら私をここから連れ出して欲しい…!きゃー!」
そんなこんなで花凛は準備を完了した
気付くといつしか16:30になっていた
昼飯を食べ忘れていることに気づき「お腹が空いたな〜」と思っていたその時だ
花凛はLINEの通知が2件あることに気づいた
LINE
45分前
大貴「終わった!今から帰るわ!」
8分前
大貴「家まであと5メートル♡」
花凛「8分前…??」
花凛は嫌な予感がした
花凛が自分の部屋のドアの方を見るとそこにはすでに大ちゃんがいた