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幸せは君と【文スト】

第5章 分かる事



──馴染むもんだね。太宰も菜生も、やる気だけは人一倍ないのに。

乱歩は、自分のことを完全に棚に上げたことを考えながら、ぽりぽりと駄菓子を食べる。
馴染んでいるからこそ、2人の経歴が明らかになっても疑うような事は誰もしていないのだろう。
この2年で、2人は社員たちからの信頼をしっかりと勝ち取っていた。

──でも、多分…菜生のことは、''ポートマフィアの元幹部補佐官''としてしか認識してないだろうな。

恐らくは太宰さえも知らないであろうことを、自分は知っている。そして、それを菜生が昔の組織で誤魔化していたことも。



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