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目に見えぬもの
第15章 カウントダウン
人間。
それは、1度は種が絶えかける程の過ちを忘れた、愚かな生命体。
君たちを、再びじっと観察する日もきっと近いだろう。
そうなると、私は微睡むことも増えるだろう。
それでも私は、観察せざるを得ない。
いつか木を植えたあの老人は、こんな世界を望んでいただろうか?
答えはきっと帰ってこない。
私はまた、ゆっくりと動きを止めた――――
さよなら。人間。
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