第3章 忘却とコーヒー
〜2日後の深夜〜
私は、
まだ完璧じゃないけれど普通に歩ける程度まで足が回復したので
コッソリ病院から抜け出した。
(とにかく抜け出して街に行けば、
自由になれるはず…)
自由になりたい一心からだった。
"ペタ…ペタ……ペタ……"
何も持っていない私は、入院着に素足姿…
行き交う人が戸惑い立ち止まっては
何かコソコソと言っている。
(そんなに変…かな……)
美菜
「それにしても…
真夜中なのに街は明るいなぁ…(*´ω`*)」
街には見たことも触れた事もない物が溢れていて、
つい時間を忘れ夢中で見て回り…
気がつけば人通りが少ない路地裏に入ってしまっていた。
美菜
「なんか…暗い所に来ちゃったな……(;´д`)」
壁に触れながら恐る恐る歩き始めると…
"カサッ…"
指先に紙のようなものが当たった。
美菜
「ん?」
私は立ち止まりカベを見ると…