第29章 小さな声
身も心も腐りきったポクの元に、
一匹の天使が舞い降りてきた。
🐛名前は…ケム子…ポクの恋人だ。
末吉
「今…暖かい巣を用意するから、
待っていてよ。」
🐛
"ここはどこ!?
あれれぇ〜、なあに?ここ…"
ケム子は囲炉裏近くの畳の上に降ろされた。
末吉
「え?いいんだ…気にしないでくれ。
巣作りはオスの役目さ。
きちんと、ここに居るんだよ?
逃げたくなっても…逃げちゃダメだからね。」
🐛
"美味しい葉っぱはどこかなぁ〜
よしっ!こっちにいってみよう!"
ポクは彼女の為に、
適度な大きさの箱を探し始める。